食べる機能は6歳臼歯しだい

投稿日:2015年4月22日

カテゴリ:歯科衛生士BLOG

理由①6歳臼歯は咬合力がもっとも大きい

 

筋肉のはたらきの結果として上下の対合する歯の間に生ずる力が咬合力です。

6歳臼歯の最大咬合力は、健常な成人男性の平均値で約60㎏に達します。

 

理由②6歳臼歯の欠損で、咀嚼効率は明らかに低下する

 

咀嚼効率とは、食品を同じ程度に粉砕するために必要な正常歯列者の平均咀嚼回数と、ある被験者が必要とした咀嚼回数の比率をパーセントで表しました。

例えば咀嚼効率50%とは正常者が10回噛んだ時と同じ粉砕状態にするために20回必要としたと言うことです。

6歳臼歯を1歯欠損しただけでも、咀嚼効率は2/3以下に落ちると言われています。

 

このことから、6歳臼歯を健全に保つことは『生涯を通じて食べれる』に繋がることになります。

咀嚼運動を妨げる要因としては、虫歯、咬合以上、口腔悪習癖、舌の異常、歯の萌出異常、顎の骨格や顎関節の異常、外傷、鼻疾患、全身疾患、生活環境などがあります。

この中で一番身近な要因は虫歯であり、数が多いほど咀嚼効率は低下することになるので食べる機能から見ても虫歯予防はとても重要です。

 

6歳臼歯は一生使い続けたい歯です。

しかし永久歯の中ではもっとも虫歯になりやすい歯です。

そのためには、予防が第一です。

フッ素塗布、シーラントでの予防をお勧めしています。

歯並びや噛み合わせ、咀嚼の上達にもつながります。

お母さん、お父さんは出来たら12歳位までは仕上げ磨きをやっていただきたいと思います!!12歳まで磨いてあげるのが理想です。

 

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